線撮(せんどり/せんさつ)とは

アニメ制作工程で「編集」「アフレコ」「音響作業」時に本来の素材が間に合わないときに撮影されるダミー素材、タイミング撮影の一種。古来はデルマ(*)で発声のタイミングを示したフィルムを指したが、現在では「動画撮影」「原画撮影」「絵コンテ撮影」なども含めるのが一般的。「白撮(しろさつ)」という表現もある。
まかせてイルか!線撮

線撮はアニメ制作上で必要な行程なのか否かは、割と悩ましい問題だ。
単純に考えるならアフレコ時(そりゃAfter recordingなんだから)にはすべて映像作業を終えて、そこに声を当て、音楽や効果を付けるのが良い。
しかしそう単純に言っては、面白いアニメは作れない。

なぜなら、絵コンテという設計図がありながら、完成体のブレ幅は大きいのだ。
絵を動かしてみるとダラッとしていたり、声の主張が大きかったりする。
これを良くする方法は2つあり、設計イメージになるようにリテーク(再作業)するか、違った物にすりあわせるために調整をするかだ。
どちらを選ぶかは時と場合だが、後者の場合は各工程毎のワークフィルムが重要な役割を果たす。

また中途段階で映像を鑑賞できるのは、制作スタッフの士気向上を促す場合もある。

それと蛇足であり宣伝効果も出てしまうが、ヱヴァンゲリヲンBlu-rayに収録されているRebuild of EVANGELIONなどを観賞すると、アニメ好きならワクワクする映像であり、線撮も捨てたもんじゃない。

線撮の問題は、何度も撮ったら予算を圧迫するだろうし、線撮作業を喜ぶ撮影スタッフは少ないことだろうか。

ゲルニカの主な線撮作品:

  • 交響詩篇エウレカセブン : ポケットが虹でいっぱい
  • 6月末公開劇場作品
  • 色々なテレビシリーズ(すみません、まとめてしまいました)

(*)デルマ......三菱鉛筆の色鉛筆・ダーマトグラフは柔らかく、フィルムに印を付けるのに使われていました。ダーマトグラフのことをデルマとかデルマトなどとも呼びます。