アニメーション撮影とは

「デジタルなのに撮影?」

そのあたりに疑問を持ってる方も多いらしく、
「デジタル合成」「CGI」「コンポジット」などと色々な表現が使われる。
中には「デジタル撮影」なんて言葉もあり、私などは退いてしまう。
違うことを指す場合もあるが、これらは同じ物の場合が多い。
それでもうちでは「撮影」と呼称する。
「影を撮る」という本質にはかわりがないから。

また仮に「コンピュータ合成」と言うことがあっても「デジタル合成」とは、
気持ち悪いので言いたくないな......って思う。

実際に何をしてるかと言えば、「合成」って言葉は的を射ている。
キャラクターや背景、エフェクトを画面上で合成する作業だ。

別の表現で気に入っているのが、浮世絵の摺師。
アニメで色を塗るのは別の行程なので若干違うが、とても近い位置だと思う。

アニメの制作上で撮影はとても不思議な位置にあり、
プロダクション作業と見られているが、ポストプロダクション的な面もある。
アニメはアニメーターの作品で、作画こそが重要だとする考え方が
心理的に存在するからだ。私の心も例外ではない。

現に、有名作品の続編などで、監督やキャラクターデザイン、メインキャスト、
音響監督、美術監督などは同じ人が採用される場合が多い。
しかし撮影監督となると、案外あっさりと切り捨てられる。
もちろん、前の作品をやってたから最初に声をかける場合も多いだろうが、
それは実にあっさりした物で、恐らく別に他の人だって構わないのだ。

悲観しているのではない。
もっと主体的に動かないと存在意義がないと言うことだ。
下請的に仕事を回していては、いつか仕事が無くなると言うことだ。

前見て歩かなきゃ、明日は見えない。